自動車のサブスク「KINTO」、中古車の取り扱いを開始--「ルーミー」など約10車種

　KINTOは7月27日、既存の新車のサブスクリプションサービスで顧客が使用した車を活用する、中古車のサブスクリプションサービスを開始したと発表した。

　専用のウェブサイトを公開し、東京都からサービス提供を開始する。エリアは順次拡大する予定。

　KINTOは、より気軽に車を利用してもらう選択肢として、2019年3月から新車のサブスクリプションサービスを開始。サービス開始から3年が経過し車が返却されるなか、より多様なニーズに応えるとともに既存資産を最大限有効に活用すべく、中古車のサブスクリプションサービスを開始することになったという。

　サービス開始時の対象顧客は、トヨタモビリティ東京が運営するKINTO取扱い店舗で、納車、メンテナンスなどを受けられる希望者。対象車は、「ルーミー」「ヤリス」「RAIZE」など、約10車種を用意する。

　今後は、新車のサブスクリプションサービスで取扱う車種を順次ラインナップに追加する予定。トヨタ正規販売店によるメンテナンスを施した高品質な中古車の中から、より状態の良い中古車を厳選してラインアップするという。

　料金は、新車のサブスクリプションサービスと同様、月額利用料の中に自動車保険や税金、メンテナンス代などの諸経費を含めたうえで、年式や車型を踏まえて、新車よりリーズナブルに設定する。

　契約期間は2年で、契約の際に月額の約6カ月分相当を申込金として払う必要がある。中途解約にかかる解約金は不要。

　今後は、今回の中古車のサブスクリプションサービスで取扱う車を「進化」させる取り組みにも挑戦するという。

　トヨタ自動車と同社で2022年より開始したサービス「KINTO FACTORY」を通じて、技術革新や経年劣化に合わせてソフトやハードの機能、アイテムをタイムリーに反映。オプションの後付け、安全装備の追加、ステアリング交換やシート張替などのカスタマイズなどに対応していく。