アマゾン、複数の音声アシスタントの操作が可能になる「UDCs」への取り組みを紹介

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 長谷睦 (ガリレオ)2022年07月21日 13時34分

 仕事から帰ると、リビングにあるスピーカーから不快な音楽が大音量で鳴り響いているところを想像してほしい。家族の誰がこれをかけたのかはわかっていても、そのために利用した音声アシスタントがどれかがわからない、というケースもあるはずだ。Amazonの「Alexa」なのか、「Sonos Voice Control」か、それとも「Hey Spotify」なのだろうか。

Echo Show 15
提供: Amazon

 米国時間7月20日に開催された開発者向けイベント「Alexa Live」で、Amazonは同社が「Universal Device Commands」(UDCs)と呼ぶ技術のサポートに向けて動いていることを明らかにした。UDCsは、音量調整や鳴っているタイマーのオフ、音声ストリームの再生停止など、1つのデバイスで、複数の音声アシスタントサービスの基本的な操作ができるという。

 冒頭で挙げたような状況では、子どもがAlexaを使って趣味の悪い音楽を流していたとしても、UDCsが使えるのなら、親がSonosのスピーカーに「Hey Sonos, stop(Sonos、止めて)」と言えば、音楽は止まるはずだ。

  UDCsの導入は、Amazonが近年進めている「アンビエントコンピューティング」に対する協働での取り組みに基づいている。2019年に同社は、1台の端末で複数の音声アシスタントを操作できるように、「Voice Interoperability Initiative」(音声相互運用性イニシアティブ)を立ち上げた。

 音声相互運用性イニシアティブは、35社との提携でスタートし、現在は90社以上が参加している。興味深いのは、Apple、Google、サムスンの3社が参加していない点だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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