Volkswagen(VW)の米国法人Volkswagen Group of America(VWGoA)は米国時間7月12日、電気自動車(EV)用バッテリーのリサイクルでRedwood Materialsと提携したと発表した。Redwoodは、2017年にTeslaの元幹部らが設立したEV用バッテリーのリサイクルとリユースを手がける企業で、Ford Motor CompanyやVolvo Car Corporationといった大手メーカーなどと、自動車業界でパートナーシップを構築してきた。
提携の仕組みは、非常に分かりやすいものだ。VWとその傘下にあるAudiの販売代理店は、EV用バッテリーが従来の寿命(出荷時の容量の約70%)に近づくと、Redwoodと協力してバッテリーを梱包し、ネバダ州にある同社の施設に移送する。これらのバッテリーは、他の産業でエネルギー貯蔵手段として再利用されるか、分解された主要部品が新たなEV用バッテリーに利用されることになる。
Redwoodは、北米でリサイクルされるリチウムイオンバッテリーの大半を回収していると説明している。これらから取り出したリチウム、ニッケル、コバルトなどの原材料により、バッテリーメーカー各社は第2の供給源を確保できることになる。現時点でこれらの資源の供給は限られており、採掘は環境に優しい事業とは言えないため、優れた取り組みと言える。Redwoodは現在、毎年6万個に相当するEV用バッテリーをリサイクルしているという。
Redwoodの最高経営責任者(CEO)を務めるJ B Straubel氏は次のように述べた。「RedwoodとVWGoAは、バッテリーの国内循環型サプライチェーンを構築するというビジョンを共有している。これにより、リチウムイオンバッテリーの環境フットプリントを改善しつつ、コストも削減できるので、EVが利用されやすくなり、普及につながる」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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