無人ミニコンビニを音で解錠--ヤマハ東京事業所内に実証店舗がオープン

 ヤマハは6月30日、ヤマハ東京事業所内に無人ミニコンビニの実証店舗をオープンすると発表した。

 7月4日からミニストップと共同で、「ミニストップポケット SoundUD 0号店」を展開する。ビル休館日を除き、24時間365日営業するという。


 ミニストップポケット SoundUD 0号店では、ヤマハが開発した音のある空間とICT機器をつなぐプラットフォームおよびテクノロジーとなる、「SoundUD(Sound Universal Design)」を、コンビニとして初めて活用。一般的なスピーカーを利用して音響通信ができる“音声トリガー”技術をはじめ、BluetoothやGPSなどとも連動できる「SoundUDトリガー」「SoundUDトリガーボード」により、音のICT化を実現するという。対応アプリを利用すれば、音声を起点にインターネットを介することなく、スマートフォンなどのICT機器に情報を表示可能だ。

 今回の取り組みでは、ミニストップが展開する初期費用0円のオフィスコンビニ「ミニストップポケット」に、SoundUDの技術を活用した機能を組み合わせる。利便性を付加しながら導入コストを抑えた、無人ミニコンビニという店舗形態で展開するという。

 SoundUDとの連携により、SoundUDトリガーボードにスマートフォンをかざすと開錠画面が立ち上がり、音響通信で施錠を解除できる。


 店内BGMやアナウンスは、専用アプリで遠隔地からコントロール可能。BGMには、ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」やベーゼンドルファーのコンサートグランドピアノ「インペリアル」などの音色が楽しめる録り下ろしの楽曲を用意する。

 来店者は、対応アプリを活用すれば、店内で放送中のBGMを1日1曲まで無償でダウンロードできる。また、店内で流れるBGMに反応して1日1回来店スタンプを付与する、抽選に参加するなどの特典を提供できるという。同機能を利用して来店特典を付与する期間や時間帯を絞り、特定の期間を対象とした来店促進や、店内の混雑時間の分散にも活用できる。



 なお、セルフレジを活用したキャッシュレス決済(交通系、WAON、楽天edyといった電子マネーおよび、QRコード決済)を採用している。



 両社は、オフィスだけでなく、工場、病院、駅、学校、ホテル、休憩所など、マイクロマーケットと呼ばれる施設内の空き部屋や空きスペースに設置したパーティション内に簡単に無人コンビニを展開できるよう、実証店舗の利用状況を分析していくという。

 今回の取り組みを通してさらなる機能追加や利便性向上を図り、マイクロマーケットに無人ミニコンビニを設置しやすい環境を整える。各施設の利用者が快適に買い物をできる環境づくりにチャレンジしていくとしている。

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