日立製作所は7月1日、福島県玉川村、NTTデータ、三菱HCキャピタルの3者とともに7月24日から、指静脈認証技術を活用した「手ぶらキャッシュレス実証事業」を開始すると発表した。
玉川村内の協力店舗では、専用端末に手をかざすだけで地域商品券を利用できる。12月31日まで実施する。
同実証事業は、3月29日に締結した玉川村のデジタル化推進に向けた連携協定に基づくもの。玉川村の住民や生活者は実証期間中、獲得した商品券と指静脈情報をひも付けることができる。専用端末に手をかざすだけで商品券を利用できるようになり、現金やクレジットカード、スマートフォンなどを携帯せず、手ぶらで買い物が可能だ。
実証後には利用者や協力店舗へのアンケートを実施し、同実証導入による住民の利便性向上、玉川村の地域経済活性化促進といった効果を検証。玉川村での手ぶらキャッシュレスサービスの実用化を検討するとしている。
また4者は、人口減少対策として掲げる「交流人口・関係人口の拡大」の一助となる観光関係事業や、ICT教育や地域の人材育成といった教育関係事業など、キャッシュレス以外の幅広いテーマでも新たな連携事業を検討していく。各社が有する知見やテクノロジーを組み合わせ、玉川村のDX実現を支援するという。なお、玉川村での取り組み成果は自治体DXの先進モデルとし、全国の自治体へ展開するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」