アサヒビールと電通デジタルが共同で設立したスマドリは6月29日、「渋谷スマートドリンキングプロジェクト」を発足したと発表した。
飲み方の多様性を推進するスマドリと、渋谷に集まる多様な個性と共に可能性開拓型プロジェクトを推進する渋谷未来デザインが、渋谷区の社会課題を共に解決し、飲み方の多様性を尊重し合える社会の実現を目指す。
渋谷区の課題であるコロナ禍で増加した路上飲酒によるマナーの悪化や酩酊による迷惑行為などのお酒のトラブルに対し、適正飲酒セミナーや責任のある飲酒の情報を発信することで健全な飲酒文化を醸成し、安全安心できれいなまちづくりに貢献する目的で立ち上げたプロジェクトだ。
また、6月30日にオープンする「SUMADORI-BAR SHIBUYA」や渋谷区内の大学で、大学生を対象にした適正飲酒啓発セミナーや各種ワークショップ・情報発信イベントを実施。SUMADORI-BAR SHIBUYAで採用する従業員は、店舗運営業務に加え「スマドリアンバサダー」としてスマートドリンキングの推進役や新メニュー開発のアドバイザーも担う。
渋谷区 区長の長谷部健氏は、「ハロウィンで車をひっくり返したのが象徴的だが、飲み方を話題とした映像には渋谷が出る。若者が集まる街の象徴の渋谷で、スマートな飲み方、ニーズにあった飲み方を発信していくのは意義のあること」と活動にエールを送った。
SUMADORI-BAR SHIBUYAは、ハードクラフトレモネードやハードクラフトコーラなど、アルコール分が0.00%、0.5%、3%のドリンクを100種類以上用意し、自分の体質や好みに合ったドリンクを選べるのが特長だ。
注文は、モバイルオーダーシステムを活用する。「これまで、お酒が飲めない人がどんなものを好むかのデータがなかった」(スマドリ 代表取締役社長の梶浦瑞穂氏)が、システムによってオーダー前に事客の基本情報や飲酒に関するアンケートと、注文商品から情報収集・分析が可能になる。今後の商品やサービスの開発につなげる方針だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス