アサヒビールと電通デジタルが共同で設立したスマドリは4月20日、酒を飲む人も飲まない人も楽しめることをコンセプトにした「SUMADORI BAR SHIBUYA(スマドリバー シブヤ)」を6月30日にオープンすると発表した。場所は、東京・渋谷センター街。
ターゲットは、「体質的には(酒を)飲めるが家飲みはしない層」と「体質的には飲めなくても飲みの場は好きな層」だ。
ハードクラフトレモネードやハードクラフトコーラなど、アルコール分が0.00%、0.5%、3%のドリンクを100種類以上用意し、自分の体質や好みに合ったドリンクを選べるようにする。「0.5%のアルコール分は飲める人も飲めない人もちょうどよく、落とし所が0.5%。3%は飲める人も十分に楽しめる度数」(アサヒビール 新価値創造推進部長 兼 スマドリ 代表取締役社長の梶浦瑞穂氏)。なお、価格帯については検討中という。
SUMADORI BAR SHIBUYAでは、スマートフォンから注文できるオンラインオーダーシステムを活用。酒を「飲まない/飲めない」人のニーズや嗜好、飲み方を分析することで、今後の商品やサービスの開発につなげる狙いがある。また、同日より公式インスタグラムを開設した。体験をSNSを通してシェアしてもらうことによる認知の拡大や、客との双方向のコミュニケーションを目指す。
アサヒビールは、グループが掲げる「責任ある飲酒」の取り組みとして、2020年12月に「スマートドリンキング」を提唱。飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会の実現を目指している。
そうした趣旨に賛同した電通デジタルと1月に合弁会社を設立した。スマドリを通じて新たな市場を開拓する成長戦略だ。その第一弾がSUMADORI BAR SHIBUYAとなる。
グローバル市場では、アルコール全体が伸び悩む一方で、微アル・ノンアルコール市場は右肩上がりに伸びているという。国内でも、「ビアリー」などのビールテイストの微アル飲料は好調で、前年比約18.1%伸びたという。
リアルの店舗とデジタルの活用で、酒を飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会の実現を目指すとしている。
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