ブロックチェーンの新興企業Harmonyは、複数のブロックチェーン間で情報を転送できる同社のブロックチェーンブリッジ「Horizon Bridge」がサイバー犯罪者らによるハッキングを受け、1億ドル(約140億円)相当の仮想通貨が盗まれたと発表した。
Harmonyは米国時間6月23日遅く、この窃取を確認後、フォレンジック専門家や警察と協力して攻撃者らの追跡にあたっているとツイートした。
ブロックチェーンブリッジを利用すると、ユーザーはブロックチェーン間で仮想通貨を転送できる。Harmonyによると、ビットコインに利用されているブリッジは別にあるためハッキングの影響を受けておらず、資金や資産は安全だという。
また、同社は次のようにツイートしている。「捜査は続いており、チーム全員が総力を挙げて取り組んでいる。さらに調査を進め、引き続き新たな情報が得られ次第、お伝えしていく」
Horizonを標的にしたようなブロックチェーンネットワークへのハッキングや荒らし行為は、2022年に入って初めてのことではない。3月には、世界で最も人気の高いNFT(非代替性トークン)ビデオゲームの1つである「Axie Infinity」でゲーム内取引の処理に使われているネットワークがサイバー攻撃を受け、約6億2000万ドル(約840億円)相当の仮想通貨が盗まれた 。
一方、ビットコインなど仮想通貨の価値は2022年に入って急落している。経済の低迷を受けて、保有する仮想通貨を売却する動きが広がっているためだ。価値の下落は仮想通貨取引所に影響を及ぼしており、CoinbaseとCrypto.comは人員削減を発表している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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