三ッ輪ビジネスソリューションズは6月23日、岩崎電気、4Rエナジー(フォーアールエナジー)と脱炭素社会の実現に向けて連携し、EV車の使用済み電池リユース事業の拡充に取り組むと発表した。
三ッ輪ビジネスソリューションズは、リユース電池を使ったソリューションの用途開発と社会実装を推進し、ワクチン保管用フリーザーのバックアップ電源として、自治体や企業の保管拠点向けに、リユース電池を使用した蓄電池を導入している。
岩崎電気は、UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)の製造、販売を展開し、災害等で電力が遮断された際も、街頭照明や道路情報、CCTVカメラなど、屋外電気設備の継続稼働に貢献している。
4Rエナジーは、EV車の電池リユース事業を展開。踏切の制御を行う踏切保安装置へのバッテリー設置や、EV車の再生バッテリーを活用した大規模電力用途向けの蓄電システム構築などを手掛けている。
今回、3社による取り組みの第1弾として、7月1日に、岩崎電気と三ッ輪ビジネスソリューションズの共同開発による「環境対応形UPS」の提供を開始し、4RエナジーがリユースするEV車の使用済みバッテリーを採用する。
UPSは、停電などによって電力が断たれた場合でも電力を供給し続ける電源装置のこと。IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)によると、リチウムイオン電池の製造時、資源採掘から電池完成までには、1kWhあたり約100kgのCO2を排出するという
3社の連携により、従来形のUPSから環境対応形UPSへ切り替えることで、これまでUPS製造時に発生していた、1台あたり約420kgから630kgのCO2の削減が可能となり、岩崎電気の初年度販売目標(500台/年)で換算すると、最大で年間約315tのCO2排出量の削減が見込めるとしている。
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