自動車メーカーグループのStellantisは、走行中の電気自動車(EV)へワイヤレス給電するテストコース「Arena del Futuro」で試験を実施し、有効性を確認した。
Arena del Futuroは、イタリアのキアリ近郊に建設した全長1050mのテストコース。給電装置が舗装道路に埋め込まれており、上を走行する受電装置付きの自動車へ電力供給する技術「Dynamic Wireless Power Transfer(DWPT)」を試験することが目的。1MW相当の電力を供給する能力がある。
これまで数カ月間、EV「Fiat New 500」で試験してデータを集めてきた。その結果、高速道路を走るような速度でも、自動車のバッテリーを消費せず走行できたそうだ。つまり、バッテリーの残量を気にしたり、充電のために停車したりすることなく、EVで長距離移動が可能になるという。
給電にともなう磁界も測定したが、ドライバーや同乗者に影響を及ぼす強さではなかった。
なお、Stellantis傘下には、「Alfa Romeo」「Chrysler」「Citroen」「Fiat」「Jeep」「Opel」「Peugeot」など多数の自動車ブランドがある。
試験の紹介ビデオ(出典:Stellantis/YouTube)
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