TechMagicは6月14日、ポテトサラダのような不定形かつ粘着性の高い惣菜を、高い重量精度で連続的に容器に盛り付けられるロボット技術の実用化に向け、練りサラダ惣菜のテスト販売に技術提供したと発表した。
同社は、惣菜盛り付けロボットの実用化に向けた開発を2020年より開始。2022年3月には、原理検証用のシステムにおいて、不定形かつ粘着性の高い惣菜を、通常の製品に求められる高い重量精度(99%のサンプルが目標重量の-0%、+10%以内に収まる)で連続的に盛り付けることに成功している。
実際の惣菜について、高い重量精度で連続的に盛り付けられるロボットは世界初になるという。
今回の技術提供は、関東地方の惣菜小売4店舗で3日間実施。1日当たり、70~120個の練りサラダ惣菜を販売したという。
また、盛り付けの見た目を改善するために、盛り付け制御のソフトウェアを調整したほか、容器の形状に合わせて山高に盛り付けるという要望に応え、盛り付け方のパラメータ調整を実施。さらには、安全と衛生面の対策と検証を行い、実際の製品生産ラインでの試験稼働を可能とした。
これにより、設計通り計量法に定められた範囲内以上の精度で連続的に盛り付けることに成功したという(範囲内盛付成功率99%および、盛付総数の50%以上が人と同等の重量精度)。
同社によると、今回のテスト販売について行った販売員へのアンケートでは、見た目について86%の販売員が「良い、やや良い」と回答。フリーコメントでは、「見た目のバラつきがなく均一」や「平均的」「ムラがない」というコメントが多く寄せられたとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス