JR東海は6月9日、「JR東海乗務報告アプリ」を導入すると発表した。
同社では、運行する各列車で発生した異常やトラブルなどについて、乗務員が「いつ」「どこで」「何が発生したのか」「どのように対応したのか」などを詳細に記載する「乗務報告書」を作成。運輸区、指令などと共有し、その後の安全安定輸送の提供やサービスの向上に活用している。報告書は、乗務員が手書きで記入し作成しており、運輸区や指令などへはファックスで送信。保管も紙媒体を使用していた。
今回同社が導入するアプリでは、携帯端末上で項目を選択することで、報告書が作成可能。運輸区や指令の管理端末へのデータ送信も実現している。アプリでは、車内の非常ブザー鳴動や急病対応、車内空調に関する問い合わせなど、報告事象の約7割に対応する。
また、報告をデータベース化することで、安全性や安定性、サービスの更なる向上について、データの活用が容易になるという。非常ボタンが押された駅や時間帯のデータベース化や、乗務員個人ごとの異常対応の経験度合いを基にした訓練の実施、車内空調の問い合わせ状況の分析による適切な空調設定の研究などに活用するとしている。
アプリの使用開始は、6月15日を予定している。
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