2022年のPCとタブレットの世界の出荷台数は、製品の納入に影響を与える経済的要因が重なったことによって減少するとの予測を、市場調査会社のInternational Data Corporation(IDC)が米国時間6月8日に発表した。
インフレ、ウクライナで続く戦争、新型コロナウイルスのパンデミックに伴って複数の地域で実施されたロックダウンというすべての要素が、世界のPCとタブレットの需要に悪影響を与えている。このような状況のもとで、2022年通年では従来型のPCの世界出荷台数が前年比で8.2%下落し、タブレットの出荷台数も6.2%減になると、IDCは予測している。これにより2022年の出荷台数はPCが3億2120万台、タブレットが1億5800万台にとどまる見通しだ。
「供給不足がかなりの期間にわたり業界を悩ませている上、中国の一部地域で最近になって実施されたロックダウンが問題をさらに悪化させている。工場が上流のサプライヤーから新しい部品を調達するのに苦労している一方、下流側でも完成品の出荷に関する問題に直面しているからだ」と、IDCでリサーチマネージャーを務めるJitesh Ubrani氏は述べている。
ただし、PCの出荷台数は引き続きコロナ禍前のレベルを上回る見通しで、さらに2023年には増加に転じるとIDCは予想している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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