メタバース領域を事業とするBrave group、13.7億円を調達--持株会社への移行も

 Brave groupは6月7日、メタバース領域および、WEB3領域での事業拡大とグローバル展開を見据え、Dawn Capitalや大阪ガス、セゾン・ベンチャーズなどの国内企業、海外系投資ファンド、個人投資家複数人から、合計13.7億円の資金調達を実施したと発表した。累計調達額は23億円。

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 Brave groupは、バーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC」などを運営するバーチャルIP事業や、企業のメタバース領域への進出支援を行うメタバースマーケティング事業を展開。RIOT MUSICは、2022年3月に行ったリアルとオンラインの同時ライブ「Re:Volt 2022」において、ユニーク視聴者数が3.2万人超を記録するなど、2020年3月のリリースからわずか2年程度で急成長しているという。

 2021年8月には、世界最大級のアニメコミュニティを運営する「MyAnimeList」との協業を開始。2022年5月には「ビルボード」のインドネシア版メディア「Billboard Indonesia」と事業提携を行うなど、グローバル展開のためにアライアンスを強化している。

 2021年に立ち上げたメタバースマーケティング事業においては、法人向けソリューションサービスを展開しており、着実に実績を積み上げているという。

 今回調達した資金は、既存事業の運営体制やグローバル展開のための体制強化のほか、メタバースマーケティング事業における法人向けソリューションサービスの拡充、メタバース開発エンジン「Brave Engine」の追加開発、新規事業開発、経営体制の強化に利用するとしている。

 また、「ぶいすぽっ!」などを運営するバーチャルエンターテイメント、「Palette Project」などを運営するMateRealをM&Aにより経営統合した。

 Brave groupは主に音楽領域、バーチャルエンターテイメントはゲーム領域、MateRealはアイドル領域と、それぞれ別々のカテゴリーでメタバース関連事業を運営。以前より親交のあったそれぞれの会社で、約1年に渡りノウハウ共有などの事業連携を実施してきたという。

 事業連携による結果を踏まえ、各社で話し合った結果、独自に運営するよりも各種システムやモデル制作、その他ナレッジなどの経営資源を共有し運営することが、ファンに対して、より感動を、より新しい体験を届けられると判断。経営統合することになったとしている。

 経営統合に伴い、2022年中にBrave groupのバーチャルIP事業および、メタバースマーケティング事業を分社化。Brave groupを持株会社とするグループ経営体制に移行する。

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 持株会社となったBrave groupには、Brave group代表取締役の野口圭登氏が引き続き代表取締役に就任する。また、バーチャルエンターテイメント 代表取締役の星崇祥氏が取締役に就任する。MateReal 前代表取締役の金葵娟氏は、Brave group グローバルビジネス部門 部長に就任し、グローバル展開に注力していくという。

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 なお、経営統合および、グループ経営体制への移行に伴い、グループのミッション・ビジョン・バリュー、コーポレートサイトを刷新している。

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