Appleは米国時間6月6日、年次会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で、「iPadOS 16」の新機能を発表した。マルチタスク機能が強化され、「iPad」タブレットを「Mac」コンピューターの精神に少しだけ近づけるような内容となっている。
まず、「メッセージ」を通じてドキュメントを共有し、共同作業ができるようになる。共同作業しながら、タップするだけでその仲間と「FaceTime」通話もできる。バーチャルコラボレーションのソリューションに一歩近づくものとなりそうだ。また、Appleが2021年に導入した、FaceTimeを使って映像や音楽を複数人で楽しめる機能「SharePlay」が「Game Center」と連携し、SharePlayを通じてマルチプレイヤーゲームをFaceTime通話で始められるようになる。
そのほか、共同作業用のワークスペースアプリ「Freeform」も、年内に登場する。同アプリは、巨大なホワイトボードのような機能を果たし、共同作業に招待されたユーザーは、そこへ同時に書き込みができるようになる。Freeformは、「iOS」「macOS」向けにもリリースされる。
またiPadOS 16では、Appleの「M1」チップを搭載で高性能化したiPadのさらなる有効活用を目指す。グラフィックフレームワークの「Metal 3」によってグラフィックスの向上を約束するほか、よりデスクトップに近い機能をアプリに追加することも目指している。一部アプリにカスタマイズ可能なツールバーが搭載され、「ファイル」アプリではファイル管理の機能が少し拡充される。
M1によって実現する拡大表示では、ディスプレイのピクセル密度を増やすことができるため、アプリ内により多くのものを表示できる。外部ディスプレイのフルサポートに加え、ウィンドウのサイズ変更も自由にできる。2022年内に登場するmacOSの機能「ステージマネージャ」もiPadOSに追加される。結果的に、Macと同じく、サイズの異なるウィンドウを重ねて表示できるようになる。
外部ディスプレイはiPadの画面をミラーリングするだけでなく、拡張スペースとして機能する。iPadに最大4つ、外部ディスプレイに4つのアプリを表示できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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