Metaの最高執行責任者(COO)を務めるSheryl Sandberg氏は米国時間6月1日、秋に退任することを明らかにした。取締役会には留まる。
Meta(旧Facebook)は、プライバシーや偽情報をめぐるさまざまなスキャンダルの対応に追われる状態が続いている。幹部として同社に14年間勤務してきたSandberg氏も、これらの論争から免れることはできず、2016年の米大統領選の際には、ロシアよる選挙干渉への対応でFacebook幹部らが後手に回ったと批判された。
「ソーシャルメディアに関する議論は、初期の頃とはまったく異なるものに変化している。必ずしも容易な道のりではなかったというのは、控えめな表現だ」と、Sandberg氏は今回Facebookページに投稿した退社発表の中で述べた。「しかしそれは難しくて当然だ。われわれが作るサービスは多大な影響を持つことから、われわれには、人々のプライバシーを保護し、彼らの安全が脅かされないような形でサービスを構築する責任がある」(同氏)
Metaは最近、人々が交流し、遊び、働くことのできる仮想世界の構築に注力している。同社は、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)にこれまで以上に力を入れて取り組んでいる。
Metaの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は、Sandberg氏の後任について、現在チーフ・グロース・オフィサー(CGO)を務めるJavier Olivan氏が就任すると、Facebookへの投稿の中で述べた。
Sandberg氏は2008年にFacebookに入社し、同SNSを巨大な売上高を誇る広告事業に成長させることに貢献した。また、2013年にベストセラーとなった書籍「Lean In: Women, Work, and the Will to Lead」(LEAN IN:女性、仕事、リ-ダ-への意欲)を出版した後は、フェミニストの象徴として称えられることもあった。
同氏はFacebookに入社するまで、Googleでグローバルオンラインセールスおよびオペレーションを担当するバイスプレジデントを務めていた。またLarry Summers元米財務長官の補佐官を務めた経歴も持つ。
2017年には、SurveyMonkeyの最高経営責任者(CEO)だった夫のDave Goldberg氏が、心臓発作で突然亡くなった後の逆境の克服について綴った、2冊目の著書「Option B」(オプションB)を出版した。
Sandberg氏はCOO退任について、同社に14年間勤務した今、自分の人生の次の章を書くときが来たとFacebookへの投稿に記している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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