筆者はMeta初の実店舗「Meta Store」を訪れ、美しく装飾された室内に入って、ポータブルビデオチャットデバイス「Portal Go」を試用した。
スクリーンにCaseyと名乗るフレンドリーなスタッフが現れ、Portal Goで体験できることすべてを1つずつ丁寧に教えてくれる。Caseyは、ユーザーの動きに対応してパンとズームの調整を行うデバイスのスマートカメラについて説明する。彼はまるで、子どもたちを寝かしつける旅行中の親のように、ドクター・スースの絵本の仮想現実(AR)版を読み聞かせてくれた。
筆者は自分のスマートフォンを取り出し、彼とビデオ通話する動画を撮影した。彼はピースサインで応じてくれた。
すべてがとてもMetaらしかった。
Meta Storeは、カリフォルニア州バーリンゲームのMetaのキャンパス内にある。この店舗で試用できるデバイスはPortal Goだけではない。仮想現実(VR)ヘッドセットやスマートグラスも展示されている。このキャンパスでは、Metaの従業員が同社のメタバース関連のビジョンに取り組んでいる。メタバースは人々が働き、遊び、交流できる仮想世界だ。Metaは10月にFacebookから社名を変更している。同社は先週、米国時間5月9日の一般オープンに先立って、報道陣に店内を公開した。
1550平方フィート(約144平方メートル)という店舗面積は、Metaがコンシューマー向けハードウェアの開発にますます真剣に取り組んでいることを表しているようだ。同社は店舗をオープンし、Appleが成功させたと道をたどろうとしている。Googleやサムスンもこのアプローチを試している。
しかし、メタバースのビジョンを実現する上で、同社は厳しい状況に置かれている。スマートグラスやVRヘッドセットなどの製品は、スマートフォンやノートPCほど普及していない。Facebookは世界最大規模のソーシャルネットワークを構築したことで広く知られているが、コンシューマー向けハードウェアを開発していることされ知らない人もいるかもしれない。
Metaは、より多くの人々がこれらのデバイスを店舗で試用する中で、最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏が、なぜメタバースがモバイルインターネットの後を継ぐものだと考えているかを理解できるようにしたいと考えている。
Meta Storeの責任者Martin Gilliard氏は、「この技術を1度体験すれば、より深く認識できる」とし、「われわれの取り組みがうまくいけば、店を後にして、友人にMeta Storeに行ってみるべきだと伝えてくれるだろう」と述べていた。
店舗には、MetaがRay-Banと共同開発した同社初のスマートグラス「Ray-Ban Stories」が並ぶ棚もある。さまざまなデザインを試着できるが、店舗で購入することはできない。「Ray-Ban.com」からのみ直接注文できる。スタッフがこのスマートグラスの使い方を筆者に見せてくれた。
店舗では、VRヘッドセット「Quest 2」やビデオチャットデバイスのPortalを購入できる。
また、店内には部屋いっぱいに広がる大型の曲面LEDスクリーンもある。VRヘッドセットQuest 2で見ているものが表示される。「Beat Saber」「GOLF+」「Real VR Fishing」「Supernatural」などのゲームをプレイすることも可能だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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