Elon Musk氏が最高経営責任者(CEO)を務めるSpaceXは、衛星インターネットサービス「Starlink」向けに第2世代の地球低軌道(LEO)人工衛星「Gen2 System」を開発した。ただし、大幅な大型化のせいで、すぐに打ち上げるわけにはいかないようだ。
Gen2 Systemは、現在地表から約550kmの上空を周回している2500基以上のStarlink衛星よりもかなり大型だ。YouTubeチャンネル「Everyday Astronaut」で米国時間5月26日に公開されたMusk氏のインタビュー動画によると、Gen2 Systemは長さ22フィート(約6.7m)、重量2755ポンド(約1250kg)になるという。一方、第1世代の衛星は573ポンド(約260kg)だ。
「大勢がよく話題にするのは、軌道に乗せるのに年間何回打ち上げられるかだが、これはさほど重要ではない。真に重要なのは、1年間に軌道に乗せる有用なペイロードの総量だと思う。海洋船でたとえるなら、小型船舶とスーパータンカーを比較するようなものだ(隻数よりも運べる貨物の総量が重要)」(Musk氏)
より重いGen2 Systemを軌道に乗せるために、SpaceXはロケット「Starship」の準備をしなければならない。米連邦航空局(FAA)は現在、Starshipの環境審査を行っている。
Gen2 Systemは、第1世代のユニットと比べて「ほぼ1桁」大きくなる、とMusk氏は述べている。SpaceXが米連邦通信委員会(FCC)に提出した書類によると、Gen2 Systemは軌道上の現在の衛星群に取って代わるものではなく、現在配備されている「第1世代の衛星群を補完する」ものだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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