「iPhone Pro Max」は2019年にAppleのラインアップに加わった。「iPhone 11 Pro Max」は6.5インチ、「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone 13 Pro Max」はいずれも6.7インチの大型ディスプレイを搭載しており、動画も、ゲームも、記事の閲覧も快適に楽しむことができる。
しかしソフトウェアの使用時は、この大画面が無駄になっているように感じる。「メール」や「メッセージ」など一部のiOSアプリでは本体を横に倒すと、余った画面スペースを使って、現在選択しているメッセージの横にメッセージのプレビューが表示されるようになった。しかしこれを除けば、iOSはその大画面を十分に生かせていない。
iOS 16では、iPadOSの一部の機能、特に画面を分割するマルチタスク機能がPro Maxモデルに追加されるかもしれない。iPhoneの画面の半分で「Safari」を閲覧し、もう半分で「メッセージ」を起動できたら便利ではないだろうか。
大画面を持つiPhone Pro Maxモデルに望まれるのは、Apple Pencilへの対応だ。サムスンの「Galaxy Note」や「Galaxy S Ultra」シリーズは、スマートフォン用のスタイラスペンに相当の需要があることを証明した。今では「moto G Stylus」のような300ドル(約3万9000円)程度のリーズナブルな端末でさえスタイラスペンに対応している。
第2世代のApple Pencilは、「iPad mini」、「iPad Air」、「iPad Pro」で使える優れたスタイラスペンだ。もしiPhone 13 Pro Maxがこのペンに対応し、120Hz対応のディスプレイをスケッチやメモに使えたらと想像せずにはいられない。もっと言えば、iPhone Pro Maxの側面にくっつけられる、ミニサイズのApple Pencilがほしい。これはテック系ジャーナリストの夢だ。
iOS 14でホーム画面にウィジェットを配置できるようになったときは、多くのiPhoneユーザーが歓喜した。Appleがデザインするウィジェットは美しい。しかしホーム画面に整然と並ぶウィジェットには1つ欠点がある。それは受動的だということだ。視認性の高さや「スマートスタック」機能を除けば、ウィジェットにできることは紐付けられたアプリの起動くらいしかない。
例えば現在、「Apple Music」のウィジェットは再生中の曲を表示するようになっているが、タップするとApple Musicアプリが起動する。これを再生中の曲をスキップして、次の曲に飛ぶようにできたらどうだろうか。あるいは「天気」ウィジェットをスワイプすれば、別の地域の予報が表示されるようになったら? iOS 16では、ホーム画面のウィジェットがより機能的になることを期待したい。
Appleは近年、ウィジェットや「Appライブラリ」といった新要素を追加することで、ホーム画面を改良してきた。ホーム画面ではアプリを複数のページに並べて表示するが、同一のアプリを複数のページに同時に配置することもできるようになった。
その一方で、アプリアイコンの並べ方には進化が見られない。iPhoneでは、アプリは常に画面の左上から並べられる。そのため、ホーム画面の特定のページに特定のアプリアイコンを並べたくても、アプリは画面の左上から順に配置されてしまう。つまり、まずは上部をアプリで埋めなければ、画面の下部にアプリは配置できないのだ。
アプリを好きな場所に動かせる自由が欲しい。これができれば、「簡易アクセス」機能を使わなくても片手でアプリにアクセスできるようになる。ホーム画面の壁紙にお気に入りの写真を設定しているなら、その写真がよく見えるようにアプリを配置することも可能になる。
現在のiPhoneでは、デフォルトのブラウザーとメールに「Safari」と「メール」以外のアプリを設定できるようになっている。iOS 16では他のアプリ、特に地図やメッセージでもデフォルトアプリを変更できるようになってほしい。普段から「Googleマップ」を愛用している人なら、Appleの「マップ」ではなくGoogleマップをメインの地図アプリに設定した方が利便性は高い。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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