ナレッジワークは4月20日、シリーズAラウンド 1stクローズで10億円の第三者割当増資の完了と、セールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」の正式リリースを発表した。
シリーズAラウンド 1stクローズでは、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Venturesがリード投資家を務め、ANRI、XTech Venturesが引受先となる。これまでの非公開だった資金調達ラウンドも合わせた累計の調達金額は、14.2億円になるという。
今回調達した資金は、ナレッジワークの開発、組織体制の強化などに投資する。また、過去のすべての資金調達ラウンドにおけるリード投資家となるグロービス・キャピタル・パートナーズの今野穣氏と、DNX Venturesの倉林陽氏が社外取締役として就任する。そのほか非常勤監査役として、元メルカリ執行役員の掛川紗矢香氏が就くとしている。
ナレッジワークによると、セールスイネーブルメントは「みんなが売れる営業になる」営業力強化メソッドとして米国で広く普及しているという。
具体的には、営業資料や営業ノウハウの展開をする「ナレッジ領域」、営業向けの学習プログラムを提供する「ラーニング領域」などがあり、セールスイネーブルメントに取り組んでいる会社と取り組んでいない会社では、予算達成率や営業成約率に大きな違いがあるとされている。
一方で、属人的な営業活動や非効率な商談準備から、日本企業の営業生産性は国際水準と比べても大変低い水準にあるとしている。
今回正式リリースを発表したナレッジワークは、セールスイネーブルメントに必要なナレッジ領域とラーニング領域、「ワーク領域」といった要素をひとつのツールで実現できる、企業の営業生産性を向上させるクラウドサービスになるという。
営業資料や営業ノウハウの共有、営業向けの学習プログラムの提供などが可能。多くの日本企業にとって未知の領域であるセールスイネーブルメントの導入を、専門コンサルタントが豊富なノウハウを元に併走、支援するとしている。
クローズドβ版では、「営業資料や営業ノウハウがすぐに見つかる、使える」「営業向けの学習プログラムが簡単に作れる」といった評価があり、既に複数の大手企業、中堅企業の営業部門に導入されているという。
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