お気に入りの幻想的な仮想現実(VR)空間で、魔法の蝶の羽を手に入れて飛び回りたいと思ったことはないだろうか。それはおそらく可能だ。お金さえ出せば。Metaが、VRメタバースアプリ「Horizon Worlds」でマネタイズする機能をテストしている。プレイヤーがクリエイターのワールドでアイテムを購入できるようにする機能だ。ただし、そのアイテムを他のクリエイターのワールドに持ち込むことはまだできないようだ。
Metaのソーシャルプラットフォームで実施される最新アップデートは、この無料のオープンワールドアプリにまだ存在しない、経済の構築を目的としている。Metaは以前から、メタバースのコマース機能を開放し、アイテムを購入したり、いずれアイテムを他のアプリに持ち込んだりすることができるようにする計画を掲げている。Horizon Worldsにおけるこれらの最初のステップはまだ小規模だ。ゲーム内アイテムはそのアイテムが作られたワールドでのみ利用可能になる。つまり、このアイテムは、それぞれのワールドを作成したクリエイターが自分のワールドをマネタイズする手段というわけだ。
この新しいマネタイズツールは、今のところMetaが選抜したごく少数のクリエイターしか利用できない。いずれ他のクリエイターにも展開される計画だが、現時点ではまだだ。
MetaのHorizon Worlds担当バイスプレジデントVivek Sharma氏は、米CNETの取材で、「クリエイターが自分のワールドを構築するにあたってできるのは、マネタイズのきっかけとなる行動を加えることだ。クリエイターがマネタイズするために何ができるのか、われわれがすべて知っているわけではない」とし、「これはエキサイティングな取り組みだ。われわれは同時に、やがてさまざまなワールドを行き来できるようにし、共有空間、さらにその先へと拡大するような形で実現したいと考えている」と述べた。
Metaは、販売されたワールド内アイテムから、ゲームやアプリのアプリ内購入や追加コンテンツと同じように、Metaのアプリストアで処理されるクリエイターのプラットフォームの手数料や支払いなどを差し引いた金額の25%を徴収すると報じられている。
さらにMetaは、ワールド内でアイテムを販売できる機能のほか、クリエイター向けのボーナスプログラム「Horizon Worlds Creator Bonus」をテストしている。クリエイターにパフォーマンスに応じたボーナスを月1回提供し、仮想空間へのエンゲージメントを促す。
Metaは、マネタイズに関するこの初期の取り組みを「テスト」だとしている。ルールは変更されたり、改善されたりする可能性がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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