現在はMetaに社名を変更しているFacebookが、仮想現実(VR)メタバースアプリ「Horizon Worlds」を初めて披露したのは2年前だ。同アプリはこれまでプライベートベータ版の状態だったが、ついに米国時間12月9日から一般提供が始まった。米国とカナダの18歳以上の人を対象に無料で公開されている。
仮想的なミーティング空間でありゲームハブであるこのアプリは、「Rec Room」「AltspaceVR」「VRChat」といった既存のVRソーシャルアプリを組み合わせた、既になじみのあるものだが、クリエーションとコーディングの機能が、他とは一線を画す可能性がある。しかし、より大きなグループのモデレーションと、VRにおける有害な行動の防止に、Metaがどこまで対応できるかについては、今後の状況を見守る必要がある。
FacebookからMetaへの社名変更に伴い、同社はメタバースに注力することを約束した。同社の既存の「Facebook」アプリは、これまでとほぼ変わらないように見えるが、Metaは、VR、拡張現実(AR)、コンピューター、スマートフォンをつなぐ新しいソーシャルアプリの構築を目指している。Horizon Worldsは現在のところ、無料でVRを中心とする体験が可能で、「Quest 2」ヘッドセットの使用が必須だ。筆者が2021年に入って試用した、Metaの仕事向けの仮想オフィス空間「Horizon Workrooms」とほぼ同じように、Horizon Worldsでも、Metaの既存のアニメ風のVRアバターを使って交流する。
筆者は、Horizon Worldsが一般提供される前に、MetaのHorizon担当バイスプレジデントであるVivek Sharma氏とともに同アプリを再度体験する機会を得た。筆者がHorizon Worldsを体験するのは、この数年間でこれが4度目だった。過去3回の体験と、デザインはほぼ同じだった。Horizon Worlds内の移動は、他のソーシャルVRやメタバース空間を体験したことのある人ならば、かなりなじみ深く感じるだろう。基本的に滑空またはテレポートしながら、メニューを開いて、テレポートする別の空間やクリエイターが作成した体験を選択する。各空間をつなぐポータルが存在する。ポータルは、メタバースアプリに共通の比喩表現で、基本的にはクリックするリンクのことだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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