Galaxy A53 5Gは、Galaxy S22と同様にGoogleの「Android 12」とサムスンの「One UI 4.1」を搭載している。どちらも現時点では最新版のソフトウェアだ。洗練されたウィジェット、テーマやカラーパレットのカスタマイズ強化、直感的なカメラインターフェース、プライバシー機能の拡充など、システム全体が改良されている。
Galaxy A53 5Gの魅力はこれだけではない。128GBの内蔵ストレージに加えて、最近のスマートフォンとしては珍しく、最大1TBまでストレージを拡張できる。Galaxy S22やS21 FEと同様に、25Wの高速充電も可能だ(電源アダプターは別売)。
サムスンは、このミッドレンジ端末の使い勝手を最上位機種に近づけようと努力している。この試みは、高リフレッシュレート対応の大型ディスプレイ、複数のカメラ、ナイトモード、長いバッテリー持続時間を実現したことで半ば成功したといえるが、それでもGalaxy A53 5Gはあくまでもミッドレンジの機種だと思い知らされることはあった。ホームボタンを押してもアプリがすぐに終了しない、屋外で使用する際に画面の明るさが足りないといったことは、その一例だ。
サムスンはAppleやGoogleとの激しい競争にもさらされている。例えば2022年発売のiPhone SEは、Galaxy A53に搭載されている多くの付加機能を持たないが、iPhone 13と同じ高速プロセッサーを搭載しているため、遅いと感じることはほとんどない。また、1200万画素のシングルカメラだが十分に鮮やかな写真を撮影できる。
449ドルのGoogle Pixel 5a(5G)も価格面ではほぼ互角だ。このスマートフォンは、ほぼ前面を覆うディスプレイ、超広角カメラ、夜景モード、ヘッドホンジャック、Qualcomm製の高性能プロセッサー「Snapdragon 765G」を搭載している。しかもGoogleが開発する新機能は通常、他社製のAndroid端末よりも先に、Google純正のPixelシリーズ向けにリリースされる。ただし、Google Pixel 5a(5G)はGalaxy A53 5Gの一部の機能を搭載していない。例えばディスプレイ内蔵型の指紋認証センサー(Pixelのセンサーは背面)、最大120Hzのリフレッシュレート、ストレージの拡張性、1年間のAndroid OSアップグレード期間の追加などだ。
結論としては、Galaxy A53 5Gは価格に見合う機能を備えており、多くの人にとってバランスのとれた端末となっている。ニュースを読む、Instagramに上げるペットの写真を気軽に撮る、Zoomでビデオチャットをするといった基本的な用途のためのスマートフォンが欲しいだけなら、Galaxy A53 5Gで十分満足できるはずだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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