ナビタイムジャパンは3月25日、東急電鉄と協力し、電車内のリアルタイムな混雑度可視化の技術検証を開始すると発表した。
3月30日~4月27日、東急田園都市線 駒沢大学駅上り方面(渋谷方向)のホーム先頭に、車内の混雑状況測定のためにカメラを設置する。
AIで学習し、画像解析で混雑率を算出。検証で得られた結果をもとに、リアルタイムな混雑情報を提供する仕組みの構築を目指すという。
列車におけるリアルタイムな混雑情報は、車両別の応荷重情報から算出したデータをもとに各鉄道事業者のサービスなどで公開されている。しかし、各事業者の車両のみの公開に留まる、相互直通運転する他事業者の車両は表示できない、データを取得できない車両もある、などの課題があるという。
そこで同社は、これまで培ってきた電車混雑予測データの生成技術や、ドライブレコーダーアプリなどでの画像処理などのノウハウを生かし、AIを用いてカメラ映像の画像解析から列車ごとの混雑率をリアルタイムに算出するシステムを開発。
今後のコンシューマー向けサービスへの展開を見据え、高価な機材や専用サーバーなど使用せず、ホームにカメラを設置するだけ利用できる仕組みを採用したという。
今後は、独自の電車混雑シミュレーション技術の研鑽や、鉄道事業者の混雑に関する課題解決に役立つシステム開発、サービス拡充に努めるとしている。
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