Appleは米国時間3月23日、アリゾナ州でデジタル運転免許証と州身分証明書(ID)を「Wallet」アプリに登録できるようにしたと発表した。物理的な財布を「iPhone」に置き換えるという目標にまた一歩近づいた。2021年夏に発表されたこの機能は「iOS 15」に組み込まれており、コロラド州、ハワイ州、ミシシッピ州、オハイオ州、プエルトリコでも「まもなく」提供される予定だ。
Appleによると、この身分証明書は物理的なIDカードと同じように機能し、フェニックス・スカイハーバー国際空港の運輸保安局(TSA)セキュリティチェックポイントなどで利用できるという。同社によると、この仕組みは、クレジットカードや生体情報などの機密データを保存するために同社が設計したものと同じ「Secure Element」ハードウェアを利用しているという。
Appleはさらに、悪用を防ぐための対策として、設定時にiPhoneを使って顔と頭部のスキャンを完了することを求める。「Wallet」アプリに登録する運転免許証または州IDの確認と認証については、各州が責任を負うという。
ジョージア州、アイオワ州、ケンタッキー州、メリーランド州、ユタ州などの他の州も、デジタル運転免許証と州IDの提供に向けてAppleと連携する計画を発表している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス