パナソニックは3月22日、什器などの障害物が多い複雑な狭小空間の清掃に適した業務用小型ロボット掃除機「RULO Biz」を活用し、月額定額制の清掃プラットフォームサービスを開始すると発表した。
近年、人手不足や高齢化といった清掃業界の深刻な課題を背景に、ビルのエントランスホールや廊下など、面積の広い共用部への大型業務用ロボット掃除機の導入が進んでいるという。
一方で、オフィスビルの専有部や店舗、飲食店など、障害物の多い狭小空間は主流となっている大型業務用ロボット掃除機の導入が困難であり、集塵作業の省人化、自動化は進んでいないとしている。
業界最小クラスのクラウド型業務用ロボット掃除機になるというRULO Bizは、パナソニックが家庭用ロボット掃除機で培った技術とノウハウを生かして開発。無線で専用サーバーと通信し、サーバーから送られてくるマップに基づき清掃する。
独自レーザー「SLAM」技術を採用し、360度全方位の空間と自己位置をすばやく正確に把握、広範囲にわたる詳細な清掃マップの自動作成ができるという「自動マッピングモード」を搭載する。
3種類の障害物検知センサーでマップ内の什器や障害物を瞬時に検知可能。高性能な自動走行技術と障害物回避技術で走行のズレやエラーを抑え、指示された清掃マップ内をくまなく清掃できるとしている。
作成後のマップを編集し、清掃禁止区域の設定も可能。障害物の移動や追加にも対応する。
1台のRULO Bizを利用して複数マップを清掃可能。複数台のRULO Bizの同時稼働など、顧客のニーズに合わせて柔軟に運用できるという。指定された時間での自動の清掃開始、必要に応じて自ら継ぎ足し充電しながら清掃の完遂などができる。現場での有人作業は清掃後のごみ捨てのみと、大幅に軽減可能だとしている。
月額基本料は1万3000円。RULO Biz本体(MC-GRS830)や充電台、システム利用料に加え、年1回の定期点検とメンテナンス、故障時の代替機支給などが含まれる。
パナソニックは、ビル共用部など大空間の清掃に適した業務用ロボット掃除機として2018年から「RULO Pro」を販売。今回のRULO Bizの投入により、業務用ロボット掃除機のラインナップを拡充、清掃業務のさらなる効率化にトータルで取り組んでいくという。
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