探し物トラッカーを提供するTileは米国時間3月17日、ストーカー行為を防ぐための安全機能「Scan and Secure」を今週から段階的に提供開始すると発表した。
「Scan and Secureは、身に覚えのない『Tile』またはTile対応デバイスを携帯していることを確認するために使える、シンプルなツールだ」と同社は発表の中で述べ、「われわれは、ユーザーと一般市民の安全とセキュリティを極めて真剣に捉えている」とした。
この機能はTileユーザーでなくても、「Android」デバイスまたは「iPhone」でTileアプリの最新版をダウンロードすれば利用できる。ダウンロード後に同機能を有効化する手順は以下のとおり。
設定後、スキャンの完了までには、中断がない場合で最大10分かかる可能性がある。スキャン結果はアプリ内に表示される。警察に提供する場合はその結果を保存するよう、Tileはユーザーに助言している。
これまでにAppleの「AirTag」など他のトラッキング製品が、ストーカー行為などの不正行為に利用されているとの声が上がっていた。
「これまでで最も恐ろしい瞬間だった。このようなことが起きていると皆さんにも知ってもらいたい」と、Sports Illustrated誌で活躍するモデルのBrooks Naderさんは1月、Instagramに投稿した。コートのポケットにAirTagが入れられているのを夫が見つけてくれたという。
Appleは2月、不要な追跡を防ぐための複数のアップデートを発表し、「Appleは素晴らしい体験を提供するように製品を設計し、安全とプライバシーも考慮しています。Appleのハードウェア、ソフトウェア、サービスチーム全体にわたり、私たちはフィードバックに耳を傾け、不要な追跡を防ぎ続けるための改善を行うべく全力で取り組んでいきます」としていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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