Instagramは米国時間3月1日、フィードの動画に自動生成字幕を表示する機能を追加したと発表した。
Instagramによると、今回の変更によって耳の不自由な人が使いやすくなるほか、音なしで動画を見ることを好む人々にもメリットがあるという。
「コンテンツを耳の不自由な視聴者にとってアクセスしやすいものにするために、われわれのコミュニティーが時間と労力を要する『回避策』(字幕作成およびその作業のアウトソーシング)をとっていることに気付いた」とInstagramの広報担当者Christine Pai氏は米CNET宛のメールで説明した。「Instagram動画の自動生成字幕は、人々が字幕作成に費やす時間を減らし、素晴らしいコンテンツを制作する時間を増やすのに役立つ」
Instagramは、より多くの人が字幕を使用するにつれ、人工知能(AI)が学習し、字幕の品質が向上することにも言及した。この機能は現在日本語を含む17の言語で利用可能だ。今後数カ月以内に、より多くの言語でこの機能を展開するために準備を進めているという。
Instagramは過去数年にわたってアクセシビリティーの向上に取り組んでいる。2020年後半に「IGTV(現在のInstagram動画)」の自動字幕機能を実装し、2021年には「ストーリー」に自動キャプションステッカー機能を追加した。アクセシビリティーの向上に取り組んでいるテクノロジー企業はInstagramだけではない。10月、YouTubeはライブ配信で自動キャプションを表示する機能を全クリエイターに提供開始した。7月にはTwitterが、障害者団体からの抗議を受けて音声ツイートへの自動字幕機能を追加している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」