米証券取引委員会(SEC)が、TeslaとSpaceXの最高経営責任者(CEO)Elon Musk氏と、両社の取締役を務める弟のKimbal Musk氏によるTesla株の売却について調査していると報じられている。The Wall Street Journal(WSJ)が匿名の情報筋の話として伝えたところによると、SECはMusk兄弟がインサイダー取引の規則に違反したかどうかを調査しているという。
Elon氏は2021年11月6日、自身が保有するTesla株の10%を売却することを提案してTwitterで賛否の投票を呼びかけ、その後実際に200万株以上を売却した。Kimbal氏は投票の前日、1億800万ドル(約125億円)相当のTesla株を売却していた。Twitterでの投票後、Teslaの株価は下落した。
SECは、Kimbal氏が11月5日にTesla株を売却する前に、Elon氏がTwitterで投票を呼びかける計画についてKimbal氏に話したかどうかを調査しているという。Kimbal氏は同年2月にも、1株あたり852ドル(約9万8000円)という、10月までの期間で最高値となった株価で2500万ドル(約29億円)相当のTesla株を売却したと報じられている。WSJによると、Kimbal氏の株式売却に関する開示資料には、インサイダー取引を疑われることのないよう計画的な売却を認めるSECの規則「10b5-1」プランを利用して売却したとは書かれていないという。
SECはコメントを控えた。Teslaはコメントの依頼に対応する広報部門を設けていない。
Elon氏は24日、同氏が何年も前からSECによる調査を受けながらSECの腐敗を示す証拠を集めてきたとの見方を示したTwitterユーザーに対し、「事実を積み重ねることこそ、まさに私がやってきたことだ」として、「闘いを始めたのは私ではないが、私が終わらせてみせる」とツイートした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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