「Windows 11」の「Dev」チャネルで先週リリースされた最新のテストビルドの細かい但し書きを読んでいない人のために説明しておくと、Microsoftは「Windows 11 Pro」の新しい要件をテストしている。「Insider Preview Build 22557」に関するブログに、Windows 11 Proエディションでインターネット接続が必須になり、個人利用には「Microsoftアカウント(MSA)」によるサインインが必要になると書かれている。
この2つの要件は、「Windows 11 Home」で既に適用されている。2021年10月初頭のWindows 11配信開始時に導入された。顧客の混乱を減らすためだとMicrosoftは説明していた。これまでのところ、Windows 11 Proのユーザーはインターネットに接続していない状態でPCをセットアップし、「Active Directory」を使用して最初のサインインができるようになっている。
Homeにこれらの新しい要件が追加された際、懸念する声は比較的少なかったようだ。不満の矛先は主に新しいTPM/CPUなどの要件に向けられたためかもしれない。あるいは、そうした要件に不満の声を上げそうな上級ユーザーは回避策を見つけ、それほど騒ぐ必要がなかったのかもしれない。
いずれにせよ、これらがWindows 11 Proの正式な要件となるかどうかは分からない。Devチャネルはあくまで実験であり、このチャネルでテスター向けにリリースされた機能がWindows 11の正式版に搭載されるとは限らないとMicrosoftは強調している。しかし筆者は、この新しい要件がWindows 11の今後のビルドとリリースでも組み込まれるのではないかと予想している。
Microsoftが先週公開したWindows 11 Insider Preview Build 22557に関するブログ記事には以下の通り書かれている。
「Windows 11 Homeエディションと同様に、Windows 11 Proエディションで、初期デバイスセットアップ(OOBE)中のみインターネット接続が必要になった。個人使用のためにデバイスをセットアップする場合、MSAもセットアップに必要になる」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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