Intelは米国時間2月17日、投資家向け説明会「Investor Meeting 2022」で、2022年第1四半期中にメーカー各社から「Intel Arc」GPUを搭載したノートPCが発売される見込みだと述べた。デスクトップ向けアドインカードの出荷は第2四半期に、ワークステーション向けアドインカードの出荷は第3四半期に開始する計画だとしている。
そのほか、パワーユーザーである「エンスージアスト」にアピールする第3世代CPU「Celestial」のアーキテクチャー開発にも着手したことを明らかにした。また、Intel Arcを利用して「常にアクセス可能で低遅延のコンピューティング体験」をもたらす新たなサービスを計画しているという。このサービスは現在「Project Endgame」という名称で、2022年中に開始の予定だ。
Intelは以前、第1世代のコンシューマー向けArcグラフィックス製品(開発コード名「Alchemist」)について、ハードウェアベースのレイトレーシングに対応し、人工知能(AI)を利用したスーパーサンプリング機能を搭載し、「DirectX 12 Ultimate」をサポートすることを明らかにしていた。Alchemist製品はIntelの「Xe」マイクロアーキテクチャーをベースにしている。
Arc事業は、Intelの事業部門アクセラレーテッドコンピューティングシステム・グラフィックスグループ(AXG)の1セグメントにすぎない。同社によると、AXGは2022年に売上高が10億ドル(約1150億円)を超える見込みだという。AXGの3つのグループを合わせると、売上高は2026年までに100億ドル(約1兆1500億円)に近づくとしている。
AXGには他に、スーパーコンピューティングシステムを手がける部門と、新設のカスタムコンピュートグループがある。Intelはこの日、同グループについて、ブロックチェーン、エッジにおけるスーパーコンピューティング、車両向けのプレミアムインフォテインメント、没入型ディスプレイなど、新たなワークロードに合わせてカスタマイズした製品に取り組んでいくと述べた。
スーパーコンピューティングに限ると、Intelは同社のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)GPU「Ponte Vecchio」が、複雑な金融サービスアプリケーションに使われる主要ベンチマークで競合製品を最大2.6倍上回る結果を収めたことを明らかにした。
Intelはさらに、「x86」と「Xe」GPUを1つのソケットに組み込む新たなアーキテクチャー「Falcon Shores」の提供も約束した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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