トレタは2月16日、凸版印刷、HR Tech Fund、Image Frame Investment、岡三キャピタルパートナーズ(OCP1号)、ジャパン・コインベスト3号を引受先とした第三者割当増資および、金融機関1社からの融資により、総額20.3億円の資金調達を実施したと発表した。
同社によると、2020年初頭に新型コロナウイルス感染症の拡大がはじまったことで、外食業界は休業要請や時短営業要請を求められ、飲食店の来店人数は2019年の同期と比較し、最大で7%まで落ち込んだという。
外食業界では、POSレジが開発されチェーン展開する飲食店が登場した1970年代から、約50年にわたり現場のオペレーションは大きく変わることなく、人手に頼った労働集約型で発展を続けてきた。しかし、労働人口は減少。今後も増える見通しはなく、人に負荷をかけて飲食店経営を維持している。
こうした人手に頼った努力も限界を迎えようとしている中で、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まり、飲食店経営は否応なしに効率化や生産性向上が迫られている。
同社では、こうした外食業界の問題を解決するために、飲食店経営の構造を抜本から見直し、飲食店経営を再構築する外食DXが不可欠であると考え、サービスを開発。アフター/ウィズコロナ時代に飲食店が外食DXに取り組みやすい状況を作ることで、外食業界への貢献を目指している。
今回調達した資金は、飲食店向け店内モバイルオーダー「トレタO/X」、飲食店の電話予約をAIで自動受付する「トレタ予約番」、飲食店の公式サイトからの予約を最大化する「トレタB/X」をはじめとしたプロダクトの開発推進および、人材採用に活用。さらに、投資家とパートナーシップを図り、協業事業の推進を通じて、さらなる事業拡大を図るという。
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