仮想通貨取引所大手のBinanceは、創業104年の出版社であるForbesに2億ドル(約230億円)を出資すると発表した。Forbesの株式公開という大きな動きの一環だ。
これにより今四半期、9人で構成されるForbesの取締役会に、Binanceの最高コミュニケーション責任であるPatrick Hillmann氏と投資部門Binance LabsのトップであるBill Chin氏が加わる。
Binanceの最高経営責任者(CEO)を務めるChangpeng Zhao氏は、Forbesが「1段階上の投資インサイトプラットフォームに進化」するのに伴い、デジタル構想を後押ししたい考えを示している。
「ウェブ3.0とブロックチェーン技術が進化し仮想通貨市場が成熟する中、消費者の幅広い理解と教育を構築するのに、メディアは欠かせない要素だと考えている」(同氏)
Forbesは2021年、特別買収目的会社(SPAC)Magnum Opus Acquisitionとの合併を進めると発表した。今四半期に完了を見込んでいる。この合併により株式公開が可能になり、ティッカーシンボル「FRBS」でニューヨーク証券取引所に上場する予定だ。
Forbesによると、株式公開により「オーディエンスのエンゲージメントを深め、それに伴う質の高い経常的な収益源を構築するためのテクノロジーとデータ主導のインサイトを駆使して、好調なデジタルトランスフォーメーションのさらなる活用」が可能になるという。
ForbesのCEOであるMike Federle氏は、「Forbesは複雑なものを解明し、ブロックチェーン技術などあらゆる新興デジタル資産について有益な情報を提供することを約束する」と述べた。
BinanceからForbesへの出資は、Binanceが「ForbesとMagnum Opusの合併のニュースと合わせてすでに発表されている上場株式の非公開投資4億ドル(約460億円)のうち、2億ドル(約230億円)分に相当する買取契約を引き受ける」形で実施される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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