コーンテック、NTT東日本の「スマート畜産」普及に向けた構築実証実験に協力

 コーンテックは2月9日、「スマート畜産」普及に向けた無線通信環境の通信品質に関する実証実験に協力し、AI家畜管理サービス「PIGI」を提供したと発表した。

 
 

 同実験は、東日本電信電話(NTT東日本)と「あつぎ豚」などを生産している臼井農産が、日本電信電話 アクセスサービスシステム研究所(NTT AS研)と連携して行うスマート畜産の普及に向けて行われるもの。

 同社とNTT東日本、臼井農産は、スマート畜産普及に向けて、既存設備でも容易に導入が可能なシステム構成を基本に、畜産現場での多様な実証実験を実施している。

 2021年6月7日からは、養豚業界における生産の効率化・省力化および、知見の継承に向けて、AIカメラを活用した養豚の体重・体格・肉質計測の実証実験の取り組みを開始していた(2022年3月末までの予定)。

 同社が提供するPIGIは、スマートフォン(iPhone 13 Pro Max、iPhone 12 Pro Max)やタブレットデバイス(iPad Pro)のカメラ機能を利用し、同時に最大50頭分の体重・体長を計測できる豚向けのAI家畜管理サービス。同サービスを利用することで、豚1頭の体重計測に大人の男性が2名で約3分以上の時間を掛けていた作業が、10秒程度に短縮できるという。

 
 

 また、豚舎内の温度差を24時間測定。常に豚舎内を適温に保ち、環境の変化による豚への影響を分析することで異常が検知可能。

 今回、NTT東日本とNTT AS研が共同で実施する畜産現場におけるプラチナバンドのIoT向けWi-Fi(IEEE802.11ah)の活用有無を検証する実証実験に、ネットワークを介して活用するソリューションサービスとして、PIGIを提供したという。

 IEEE802.11ahの導入や運用に当たっては、同規格の国内利用実現に向けて活動している802.11ah推進協議会と連携している。

 同社とNTT東日本では今後、同取り組みによって集積したデータを活用し、神奈川県内における養豚業へのIoTサービス導入のサポートを実施していくほか、各種連携などにより養豚業の発展に向けた新たな仕組みづくりを検討していくという。

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