ソフトバンクの子会社であるBOLDLYは2月7日、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有協議会)と、大丸有地区におけるスマートシティのプロジェクトとして、丸の内仲通りの歩車共存空間で自動運転バスの実証実験を実施すると発表した。
2月18〜22日、平日11時30分〜14時30分と、土日11時30分〜16時30分に実施する。走行ルートは東京都千代田区の丸の内仲通り、「丸の内ビルディング前」〜「国際ビルヂング前」で、片道約630mを時速6km以下で走行する。
乗客定員が9人の自動運転モビリティに、片道1便あたり6人が試乗可能。走行便数は平日13便、土日20便の計69便で、ウェブサイトから申し込みを受け付ける。約420人が試乗できる見込み。
2021年3月8〜14日の期間に実施した前実験に引き続き、丸の内仲通りが歩行者専用通行時間帯となる「丸の内仲通りアーバンテラス」の実施時間中に、低速の自動運転バスを運行する。今回は、走行区間を前回の片道約350mから、歩行者専用全区間となる約630mに延伸し、往復約1260mを走行する。
走行区間の延伸に伴い、自動運転バスが信号機付き交差点を通過することになる。「大丸有地区スマートシティビジョン実行計画」に掲げる都市のリデザインに基づき、「歩行者、モビリティ、ロボットが共存するウォーカブルな空間」の実現に向けた検証になるという。
また、丸の内仲通りにおける移動の選択肢を増やすことで、より便利で賑わいのある空間の創出を目指す。
なお、同実験期間中は、大丸有エリアの就業者、来街者に向けて2021年12月にリリースした、エリアのイベント情報やモビリティ情報を一括して提供するアプリ「Oh MY Map!」で、自動運転バスの走行位置情報をリアルタイムに確認できる。
Oh MY Map!では、大丸有版都市OSとMaaSデータ統合基盤を連携、統合し、エリアの施設情報やイベント情報、東京メトロや丸の内シャトルをはじめとする交通の運行情報、電動キックボード「LUUP」のポート情報、ドコモバイクシェアのシェアサイクルステーション情報などをMapで確認できる。同実験期間中は、交通の運行情報のひとつとして、自動運転バスが追加される。
同社と大丸有協議会は、2017年から丸の内仲通りにおいて継続して自動運転バスの実証実験を行うとともに、警視庁を交えて安全対策に関する協議を重ねてきたという。その結果、今回の実験では、信号機付き交差点を含む、歩行者専用となる全区間を走行ルートとした運行を実現した。
今後も、同社と大丸有協議会は、実証実験を通して得られるさまざまな知見を活用し、スマートシティの実現に向けて新たな挑戦を続けるという。
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