クラッソーネは2月2日、FANTAS technologyとの業務提携を発表。空き家のリノベーションや活用相談・解体工事の相互サポートを開始した。
クラッソーネは、全国約1500社の解体工事会社と施主をつなぐマッチングプラットフォーム「クラッソーネ」を運営。2011年の創業から10年以上、解体工事の一括見積もりサービスを提供し、これまでに累計約1万件以上の工事契約実績があるという。
また日本全国の自治体とも連携を強化しており、これまでに19自治体と連携協定を締結。官民連携の取り組みにおいて空き家解体の相談が増加する一方、空き家活用を望む顧客の声も増えており、解決策を検討していた。
一方のFANTAS technologyは、2015年より空き家買取再販事業を開始し、これまでに150戸以上の空き家再生の実績がある。2021年からは空き家、中古戸建てを活用し、物件探しから購入、リフォームまでをワンストップで支援する空き家プラットフォーム「FANTAS repro(ファンタス リプロ)」の提供を開始している。
さらに、空き家問題の解決に向けて、官民連携の取り組みも強化。空き家所有者から空き家活用だけでなく解体の相談も寄せられ、エリアによって解体工事の提案ができない、予算が合わないなど、支援拡大の余地があると考えていた。
今回の業務提携は、クラッソーネの利用者をFANTAS technologyに、FANTAS technologyの顧客をクラッソーネに、相互に紹介することで、空き家の解体や流通を促進するのが目的。空き家所有者が、解体したい場合はクラッソーネにて、リノベーションや賃貸物件、民泊、シェアオフィスへの転用など利活用したい場合はFANTAS technologyにて支援する。
今後は行政や自治体職員向けセミナーの開催を予定し、空き家問題の現状把握や解体・利活用の啓発、相続対策の情報交換に加え、官民連携のあり方についての意見交換も行う予定だ。
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