東急ストアは2月1日、東急田園都市線たまプラーザ駅直結の複合商業施設「たまプラーザ テラス」の従業員休憩室内に無人決済店舗をオープンすると発表した。
TOUCH TO GOの開発した狭小型の無人決済システム「TTG-SENSE MICRO」を活用した実証実験という位置づけで、弁当、惣菜、菓子、ドリンクといった購買頻度の高い即食商品を中心に、利用状況の分析、検証を実施する。
無人での店舗オペレーションの実現と、将来的な人手不足に向けた今後の成⻑領域の拡大、東急沿線における地域と顧客ニーズに合わせた業態開発を目指すという。
営業開始は2月7日で、営業時間は11時から19時。対応する支払方法は、交通系電子マネーとクレジットカード、現金。スマート決済は今後導入予定。
なお、今回のTTG-SENSE MICRO導入および、設置に関しては、東芝テックとTOUCH TO GOが協業して外部展開する初めての取り組みになるという。
TTG-SENSE MICROは、7〜15平方メートル程度の狭小地で無人決済店舗が展開できる、省スペース・ローコストを特徴とする無人決済店舗システム。
コンビニエンスストアやお土産・雑貨店、オフィス(職域売店)などに加え、病院、ガソリンスタンド、工場などの共用部、休憩室などでも事業が展開できる。事業者、利用者の双方に利便性を提供できる新たなソリューションと説明している。
スーパーマーケット業界では、人口減少による働き手の不足や優良物件確保の難易度上昇などの課題がある。そこで、ローコストで展開できる新たな付加サービスや、新たな店舗フォーマットの開発・出店フォーマットの幅を広げる取り組みが求められている。
さらに、コロナ禍において、内食需要の拡大や非接触ニーズへの対応など、新たなライフスタイルに対応した事業、サービスも求められている。
東急ストアの強みである「駅前、駅ナカの交通結節機能の要所に位置」「小型店の展開を得意とする」という、2つの利点を生かした「無人決済店舗モデル」を構築し、「必要な時に、必要な場所で、必要なものを取り揃えられる」存在として、気軽に利用できる店舗を目指す。
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