スロバキアのKleinVisionは、変形することで自動車と飛行機のいずれかとして使用可能な同社の“空飛ぶ車”「AirCar」が、同国の交通監督機関から耐空証明を取得できたと発表した。
AirCarは、飛行機と自動車の両機能を備える乗り物。主翼は折りたたみ式で、自動車として走る場合にはコンパクトに収納される。また、尾翼は走行時にダウンフォースを発生させる。現在のモデルは2人乗りで、重量は1000kgある。動力は、排気量1.6リットルのBMW製エンジンを使っている。
取得した耐空証明は、航空機の強度や構造、飛行性能がある一定の基準を満たし、安全に飛べると認められた証し。AirCarは、これまでに200回以上の離着陸を実施しており、欧州航空安全局(EASA)の基準をクリアする70時間の試験飛行も無事に済ませたという。また、パイロットの手動操縦なしで離陸や着陸に成功したそうだ。
今後は、3人乗りや4人乗りのモデル、双発機、水陸両用機などを開発したいとしている。
飛行から着陸、変形、走行までのようす(出典:KleinVision/YouTube)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力