PFU、業務用イメージスキャナー「fi」シリーズ6機種--排紙された原稿の整頓も

 PFUは1月25日、業務用イメージスキャナー「fi」シリーズの新モデルとして、A4高速イメージスキャナー6機種の受注を開始すると発表した。出荷開始は、2月28日からとなる。

FUJITSU Image Scanner fi-8190 (ADF両面モデル)
FUJITSU Image Scanner fi-8190 (ADF両面モデル)

 ラインアップと税別価格は、「fi-7180シリーズ」の後継となるADFタイプの「fi-8190」(21万円)、「fi-8170」(14万円)、「fi-8150」(12万円)の3種と、フラットベッド一体型の「fi-8290」(33万円)、「fi-8270」(21万円)、「fi-8250」(18万円)の3種計6機種。

FUJITSU Image Scanner fi-8290 (ADF両面&フラットベッドモデル)
FUJITSU Image Scanner fi-8290 (ADF両面&フラットベッドモデル)

 新製品では、世界初となる原稿積載枚数に応じて最適な分離トルクへ切り替える「自動トルク制御」と、画像監視による「原稿保護機能」を搭載。安定した給紙搬送性をさらに進化させ、コンパクトサイズながらクラス最速(フラットベッド搭載モデルを除く)の高速読み取りを実現した。

 一度に100枚までセット可能な大容量トレイと「自動トルク制御」により、大量の原稿をセットしても安定した給紙が可能。給紙ミスによる中断を防ぎ、毎分最大90枚の高速処理を実現している。

 従来モデルにも搭載する「原稿保護機能」は、ステープル付きの原稿などを搬送した場合に異常音を検知して搬送を止める技術(iSOP)に加え、画像監視技術を搭載。

自動トルク制御
自動トルク制御

 読み取りの間、原稿の傾きをリアルタイムで監視し、傾き量が安全な範囲を超えた場合にのみ、搬送を止めて原稿を守ることができる。音と画像による2つの技術の組み合わせで、さらに精度を向上しているという。

 また、新開発の光学系技術「クリアイメージキャプチャ」により、再現性・視認性の高い画像が生成でき、高品質なイメージデータが取得できるという。

 原稿が傾いて搬送された場合、3つのセンサーが原稿の先端を正確に検知。最適なタイミングで読み取りを開始する。さらに、傾きの角度から原稿の後端を認識し自動的に読み取り時間を延長。原稿の周囲に十分な余白を確保することで、欠けのない正確なイメージデータを生成できる。

読み取り領域を自動で調整し画像欠けを抑制
読み取り領域を自動で調整し画像欠けを抑制

 パスポートやお薬手帳など、幅広い読み取りニーズに対応するため、「手挿し・単送モード」を新たに搭載。複写帳票や糊付けされた書類、A3サイズの二つ折り原稿の読み取りに対応した。

 さらに、パスポートや通帳、年金手帳などの厚さ7mmまでの冊子も、キャリアシートに挟む手間なくそのまま読み取ることが可能となっている。

 超音波センサーで原稿の重送を検知する「マルチフィード検出機能」も強化。厚みのあるプラスチックカードや、シールや写真が貼り付けられた原稿を識別することで検知の対象から外し、原稿の重送のみを確実に防げるという。

 これにより、特殊な原稿の読み取り時もスキャン方法を切り替える必要がなく、まとめてセットして効率的に読み取ることができるようになった。

 このほか、レシートや伝票など小さな紙や、サイズが異なる原稿を混載してスキャンする際に散らばりがちな排紙をきれいに整頓する「スタッカーサポーター」を搭載。排紙された原稿が散らばる課題を解決し、スキャン後の手間を削減している。

排紙された原稿を整頓する「スタッカーサポーター」
排紙された原稿を整頓する「スタッカーサポーター」

 インターフェースには、USB3.2に加え、新たに有線LAN接続に対応。PCとのネットワーク接続や、「PaperStream NX Manager」(2月28日以降公開)を使用したPCレス環境におけるスキャナー単体での運用にも対応する。

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