NVIDIAはチップメーカーArmの買収計画について、各国の規制当局から承認を得るのが難しいため断念しようとしていると、Bloombergが米国時間1月25日に報じた。同社は取引先に対して、400億ドル(約4兆5500億円)規模のこの買収が完了するとは考えていないと語ったという。
Bloombergによると、両社は規制当局との交渉を続けており、最終的な決定はまだ下されていないという。
Armを傘下に収めるソフトバンクグループは2020年9月、ArmをNVIDIAに売却することに合意した。半導体業界で最大規模となる400億ドルの買収に対し、米連邦取引委員会(FTC)は、競争を阻害する恐れがあるとして阻止を求め提訴した。また英政府がこの買収に対する調査を開始したことも報じられていた。
ソフトバンクの広報担当者は25日、米CNET宛ての電子メールで、「本買収計画が承認されることを今でも期待している」とコメントした。
Armは、QualcommやIntelなどの大手チップ企業ほど名前が知られているわけではないが、Armの設計が採用されたプロセッサーは、世界中の多くのスマートフォンに搭載されている。Armは、Apple、サムスン、Qualcommなどの企業にチップ設計や関連技術をライセンス供与しているためだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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