ようやくQuietOn 3が耳になじんで、ベッドに入ると、慣れきって意識すらしなくなっていた騒音が突然消えたことに感動を覚えた。通りを吹き抜ける風、室内の換気音、そしてほとんどの車の騒音といった音が、ほぼ聞こえなくなった。最初の何夜かは、何か問題があるのではないかと不安に感じるほどだった。夜中にQuietOn 3を外すことにしたある夜は、そういう騒音がたちまち耳につき、再び眠りにつくのが難しくなった。
窓の外を通っている地下鉄線の騒音も、完全に遮断できたわけではないが、かなり抑えられた。特に、急行列車が全速で走り抜けるときには効果絶大で、せいぜいブーンと聞こえる程度になる。気づきはするが、うるさいというにはほど遠い。朝のアラーム音のような不定期の音も、聞こえはするが、うるさくはない。
睡眠から覚めたら、QuietOn 3を充電ケースにしまう。充電にはUSB-Cポートを使い、QuietOnによると1回の充電で約28時間使えるという。この数字はかなり正確で、筆者の試用でも4日間毎晩使ってから充電が必要になった。
睡眠は、主観の要素が強い体験だ。ワイヤレスイヤホンはかなり効果的だったが、筆者はくつろぎたいときには耳に何も入れたくないという部類だ。一方で、ヘッドホンを着けたまま寝るのが好きな人も確かにいる。QuietOn 3はおそらく、その中間くらい、つまり耳栓とかイヤホンをはめたまま寝るのは平気だが、一晩中音楽が再生されたり、ホワイトノイズが鳴り続けたりするのはイヤだという人に最適だろう。パートナーのいびきとか、フライト中の飛行機の音などを遮断したいという人には、特に役立つかもしれない。
ただ、QuietOn 3はとにかく値が張る。ハイエンドのノイズキャンセリングイヤホンの多くはこれより安価で、しかも音楽を再生できて電話の通話にも使える。QuietOn 3に興味がある方は、いきなり購入を考えるより、まず普通の耳栓を使ってみるとか、ほかの安眠アイデアを試すといいだろう。また、まだ試用はしていないが、他にもAmazfitから149.99ドル(約1万7000円)、1Moreからは99.99ドル(約1万1000円)の睡眠用イヤホンが販売されている。ただし、これらは、騒音を抑える方法として、アクティブノイズキャンセリングではなくホワイトノイズを採用している点に注意が必要だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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