パナソニック サイクルテックは1月21日、集合住宅における居住者向けIoT電動アシスト自転車におけるシェアリングサービスの実証実験を実施すると発表した。
市販モデルに独自開発したスマートロックを装備する特別仕様車を使用する。実施期間は、1月から2年間の予定。
同社によると昨今、近距離移動における高い利便性と快適性から、電動アシスト自転車へのニーズが増加傾向にあるという。しかし、駐輪スペースに限りがある集合住宅の居住者や、自転車を使用する頻度が限られている人にとっては、個人で電動アシスト自転車を所有することが難しいケースがある。
加えて、シェアリングエコノミーの普及により、モノを所有しない新たな消費の形態も一般化しつつあることから、集合住宅の居住者に限定した、IoT電動アシスト自転車のシェアリングサービスの実証実験を実施することになった。同実験でクローズドなシェアリングサービスの受容性と、運用面での課題を検証するいう。
実施場所は、パナソニック くらしアプライアンス社が提供する「noiful base駒込」。家電と調和する空間リノベーションにより、物件の資産価値向上と安定運用をサポートするリノベーション・物件マネジメントサービス「noiful LIFE」の第一号物件になるという。
同実験では、noiful base駒込に設置したIoT電動アシスト自転車3台を6戸でシェアする。居住者は、電動アシスト自転車を利用する際に専用アプリから予約、解錠できる。
物件管理者は、専用管理画面でIoT電動アシスト自転車の利用状況をモニタリング可能。バッテリー残量が少なくなった場合には、充電ロッカーから満充電されたバッテリーを取り出して交換するという。
今後は、最寄駅から遠い物件における物件価値向上の可能性や、充電ロッカーで充電しているバッテリーを停電時の非常用電源として使用することなどの検証も検討する。
同社では、同実験で得た結果を基に、利便性の高い新たなモビリティサービスの開発を目指すとしている。
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