日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、エミレーツ航空などの大手国際航空各社が、米国時間1月19日に予定されている5Gサービス開始への懸念から、米国便の一部を欠航すると発表した。
JALは、米通信大手AT&TとVerizonが19日に運用を開始する「米国携帯電話用5G信号がボーイング777型機に搭載されている電波高度計に干渉する恐れがある」とボーイングより通知を受けたとしている。同社は、ボーイング787型機への機材変更ができない米国便を欠航する。最新の運行情報はJALのウェブサイトで発着情報検索を利用して確認できる。
ANAも同様に、ボーイング787型機に変更できない米国便を欠航する。影響を受ける便はANAの「運航状況のご案内」ページで確認できる。
エミレーツ航空は、サンフランシスコ、ダラス・フォートワース、オーランド、シアトル、マイアミ、ニューアーク、ヒューストン、シカゴ、ボストンへの便が影響を受けるとしている。
米航空各社は17日、Cバンドの周波数帯を利用した5Gサービスが予定通り19日に開始された場合、航空機の運航に大きな支障が出るとして懸念を表明した。AT&TとVerizonは5Gの導入を進めるが、一部で予定を変更するとしている。
AT&Tの広報担当者は18日、「一部の空港の滑走路周辺で、少数の基地局の稼働を一時的に延期する」とした上で、米連邦航空局(FAA)が「導入のために責任を持って計画すべきだった2年間を有効に活用してこなかった」と批判した。
「当社は、航空サービスを混乱させることなく、5G技術を安全に導入するという、これまでに約40カ国が実施してきたことをFAAができないでいる現状に不満を感じており、速やかに対処するよう強く求める」(AT&T)
Verizonも18日、同様の声明を出している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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