AT&Tとベライゾン、5G新サービス導入を2週間延期--当局の要請に応じる

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ) CNET Japan Staff2022年01月04日 12時52分

 米通信大手のAT&TとVerizonは、米国時間1月5日に予定していたCバンド5G無線サービスの提供開始を2週間延期することに合意した。米運輸省や米連邦航空局(FAA)からの要請に応じたもの。

5G
提供:Getty Images

 Cバンドの周波数帯によって、両社は5Gの通信速度とカバー率を大きく押し上げるとみられている。

 運輸省のPete Buttigieg長官とFAAのSteve Dickson局長は2021年12月31日、航空の安全について懸念があるとして、5Gサービス導入の延期を両社に求めていた。サービス開始をめぐる対立は、5Gサービスですでに使われている周波数帯ではなくCバンド周波数帯を使用するこれらの5G信号が、同じCバンド周波数帯を利用して航空機の高度を測定する電波高度計に干渉する恐れがあるとの懸念から生じたものだ。

 Buttigieg長官とDickson局長は、両社の最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡で、このまま手をこまねいていては「航空機の目的地変更や欠航により、米国の航空輸送システム全体に連鎖的に影響が及び、容認できない広範な混乱」につながると警告していた。

 両社は2日、当局からの延期要請を一旦は拒否し、半年間にわたる信号の出力制限を申し出て、航空機の運航にどのような影響があるかを当局がさらに時間をかけて調査できるようにしていた。

 今回の方針転換により、FAA、航空業界、運輸省の側と、VerizonおよびAT&T、電波の使用を承認した米連邦通信委員会(FCC)の側の法的な衝突は回避されることになった。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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