2022年はアバターを作ってメタバースに飛び込む年に - (page 3)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年01月13日 07時30分

スマートフォン接続型ハードウェアの台頭

VIVE Flow
VIVE Flow
提供:Russell Holly

 チップメーカー、Qualcommの動向からも目が離せない。同社のチップは、現在販売されているVR・ARヘッドセットのほとんどに搭載されている。スマートフォンとスマートグラスを接続しようとする同社の取組みは、外出先でも利用できるヘッドセットの可能性を示す最大の指標となる可能性がある。

 レノボの「ThinkReality A3」やNrealの「NrealLight」をはじめ、Qualcomm製チップを搭載しているヘッドセットは驚くほど多く、その数は今後も増える見込みだ。

 長年VRハードウェアを製造しているHTCは、Qualcomm製チップを採用した小型のスマートフォン接続型VRグラス「VIVE Flow」を投入し、市場の反応を伺っている。しかし、こうしたスマートフォン接続型の小型デバイスが広告どおりに機能するかはまだ分かっていない。

Microsoft:HoloLensを超える?

Microsoft Mesh
提供:Microsoft/screenshot by Scott Stein, CNET

 MicrosoftはARとVRに長年力を入れている。すでに独自のVRプラットフォーム「Windows Mixed Reality」をサポートしており、同社のARヘッドセット「HoloLens 2」は、発売から2年以上たっている。Microsoftは現在、モバイルとPCのソフトウェアを「Microsoft Mesh」というクロスデバイスのエコシステムに統合する取り組みを進めている。「Microsoft Teams」は2022年中にMR要素を取り入れる予定だ。HoloLens 2は、ビジネス用の高額な製品だが、Microsoftは新しいヘッドセットを作るだろうか。Microsoftの次なるステップは明らかになっていないが、作るとすれば、これまでに紹介したヘッドセットと同様の、MRに対応したVRヘッドセットが最有力の候補だろう。

Googleも忘れてはならない

 Microsoft同様、Googleもこの話題においては大きな存在だ。同社はかつてVRヘッドセットを保有していたが、その後それらを捨て去り、ARのソフトウェアを開発した。しかし、この分野におけるGoogleの取り組みは数年前から休眠状態だ。2022年、Googleがメタバース用ハードウェアを引っ提げて再び台頭することはあるだろうか。それは分からないが、この会社を現時点の姿から推し量ってはいけない。

 2022年にメタバースはどこまで進歩するだろうか。私見だが、メタバースという概念が再定義され、再び別の名前がつけられる可能性はあるだろう。1年前には、メタバースのアイデアについて話す人などいなかったが、いまでは数え切れないほどのニュース記事が出ている。FacebookがMetaへと社名を変更し、この「メタバース」への関心の高まりを取り込んだが、これを独自の言葉で定義しようと同じく懸命に努力している企業は数多くある。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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