中国の電子機器メーカーTCLは、スマートグラス分野への参入を計画しており、CES 2022に先立ち新しいコンセプトモデル「LEINIAO AR」を披露した。Facebookを運営するMeta、Microsoft、OPPO、Snap、Appleなどのテクノロジー大手と並んで、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の可能性を探求する構えだ。
TCLのスマートグラスのティーザー動画では、ビデオ通話への接続、周囲の家電などを操作する項目の表示、写真の撮影と共有、仮想ディスプレイを複数並べての作業、車のエンジン始動などに使われる様子が示された。プロトタイプのため発売日は決まっていないが、同社は、2月に開催されるMobile World Congress(MWC)の頃には動作するデバイスを披露したいとしている。
このTCLのスマートグラスには、光学ホログラフィック導波管技術を応用して情報や画像を表示する、両眼向けのマイクロLEDカラーディスプレイが組み込まれる。導波管は、OPPOが最近発表した「Air Glass」などARスマートグラスに広く採用されており、早いものでは2013年のNokiaとVuzixのスマートグラスに使われていた。TCLの今回のコンセプトモデルは、フレームの右側面に操作用のタッチパネルを備え、Qualcommの「4100」プロセッサーを搭載する。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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