Daimlerは、フル充電で1000km以上走行可能という電気自動車(EV)のコンセプトカー「Mercedes-Benz VISION EQXX」を発表した。
長距離旅行に使えるMercedes-BenzブランドEVの実現を目指し、1年半前に開発を開始した。目標は、Mercedes-Benz史上でもっとも高効率な自動車とし、100kmあたりの消費電力を10kWh未満と設定。群を抜くほど長い航続距離を達成することで、EVで旅行が可能になり、EV導入が加速されると見込む。
この目標を実現するため、まずエネルギー密度が400Wh/L弱あるバッテリーパックを開発。これにより、従来に比べ半分の大きさ、7割の重さで同じ程度の電力をためられるようになったという。
マグネシウム製ホイールやアルミニウム合金製ディスクブレーキを採用するなど、車体の軽量化にも取り組んだ。空気抵抗を減らすボディデザイン、転がり抵抗の少ないタイヤなどの工夫もし、シミュレーションで航続距離1000km以上という結果を出した。
また、ルーフ上部には太陽光発電パネルを備える。条件が良ければ、1日の充電で最大25km走行可能な電力が得られるとしている。
VISION EQXXの紹介ビデオ(出典:Daimler/YouTube)
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