2022年1月にラスベガスで開催予定のCES 2022について、米大手携帯通信のT-MobileとAT&T、および短編動画SNSのTikTokが新型コロナウイルスに関する懸念を理由に計画を縮小している。T-Mobileは米国時間12月21日、予定されていた最高経営責任者(CEO)Mike Sievert氏の基調講演をリアルでもオンラインでも行わず、また現地での展示などを「大幅に縮小」すると発表した。MetaとTwitterも同日、現地での展示などを見送る決定を下したと述べた。
22日にはTikTokとAT&Tがこれに続き、TikTokはCESへの参加がオンラインのみになると述べ、AT&Tは現地での参加を見送るとした。
T-MobileはCESのスポンサーにはとどまるものの、同社スタッフの「大多数」はラスベガスには赴かないという。
TikTokは、オミクロン株の感染拡大で米国の感染者数が増加していることを理由に挙げた。「コロナ陽性者数が全米各地で増加していることを受け、TikTokは当社ブランドとパートナーのために、CESにオンラインで参加することにした」(同社)
Amazon、Twitter、Meta、Pinterestも、CESのリアル会場への参加中止を表明した。NVIDIAの広報担当者は、同社が「最初から警戒していた」とし、オンライン講演を米国太平洋時間1月4日午前8時に予定していると述べた。
Amazonの広報担当者は従業員の健康と安全を理由に、「オミクロン株をめぐって目まぐるしく変化する状況と不透明感から、CESのリアル会場には参加しないことにした」と述べた。傘下のホームセキュリティ企業Ringの広報担当者も、同じコメントを出した。
Twitterは、「当社の従業員とパートナーの安全と健康を当社の最優先事項として掲げている。そのことを念頭に、全米各地でこの1週間にコロナ感染者数が急増していることを受けて、1月のCESのリアル会場への参加を取りやめることを決定した」と述べた。
Metaは、オンラインでCESに参加する予定だとして、「従業員に対する慎重な配慮に基づき、新型コロナウイルスに関する公衆衛生上の懸念が高まっていることを考えて、CESのリアル会場には参加しない」と述べた。
全米家電協会(CTA)は、ワクチン接種とマスク着用の義務付け、コロナ検査の実施、ソーシャルディスタンス確保と来場者数制限により、イベントは開催可能と考えているとしている。
CESは、2022年1月5~8日にオンラインと対面の両方の形式で開催される予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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