残念ながら、Air Glassのすべての機能をテストすることはできなかった。度付きコンタクトレンズを使用しても、表示されるテキストがぼやけて見え、判読できないこともあった。視力が2.0の人は、この問題に悩まされることはないだろう。
とはいえ、より基本的なレベルでAir Glassを体験することはできた。フレームを後ろにスワイプすると、天気をチェックしたり、カレンダーを確認したり、見事なプロンプター風機能を使用したりすることができた。プロンプター風機能を利用するには、ドキュメントを「Smart Glass」アプリにアップロードして、スマートフォンで再生ボタンを押すだけでいい。すると、そのテキストがレンズ部分にスクロール表示される。この機能は、「Zoom」でスピーチをしたり、オンライン会議中にメモを参照したりするときに最適だろう。OPPOによると、光導波路技術を使って情報を表示しているという。これは比較的成熟した技術で、すでに産業利用されている。画面自体はかなり明るく、640×480ピクセルの解像度、1400ニトのピーク輝度の性能を備える。
OPPOはライブ翻訳機能を熱心に宣伝している。この機能の狙いは、話し言葉を翻訳して、Air Glassのディスプレイにテキストとして表示することで、異なる言語を使う人々が対面でコミュニケーションをとれるよう支援することにある。この機能も、筆者はテストすることができなかった。OPPOによると、システムがユーザーの優先言語を自動的に検出し、英語から中国語に、または中国語から英語に自動翻訳することができるという。しかし、こうした機能は、実際に使ってみなければ価値が分からない。SF映画から飛び出してきた機能のように聞こえる。
テストした時間は短かったが、このデバイスに可能性があることは明白だと思う。現在、Facebookや競合他社は本格的なメタバース向けヘッドセットの開発を進めているが、Air Glassは、一般的なユーザーをそうしたデバイスに向かわせるための足がかりとして最適なガジェットかもしれない。まだ初期の段階にあり、このデバイスはプロトタイプのように思えるが、OPPOがグローバル版を発売することがあれば、ぜひ試してみたいと思う。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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