TeslaとSpaceXの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏が、TIME誌の2021年版「Person of the Year」(今年の人)に選出された。同誌はこのほか、新型コロナウイルス感染症に取り組んだワクチン研究者らを今年のヒーローに、五輪や世界選手権で活躍する体操選手のSimone Bilesさんを今年のアスリートに選出した。
TIMEはMusk氏について、こう表現している。
「世界で最も裕福な人物である彼は、家を持たず、最近では資産を売り払っている。衛星を軌道に打ち上げて太陽を活用し、ガソリンを使わずドライバーをほぼ必要としない自ら創り出した車を運転する。彼が指を動かすだけで、株式市場が乱高下する。地球に確固たる地位を築きながら月面着陸の夢を追い、えらの張った顔で、不屈の精神を持つ」
1971年に南アフリカの採鉱で生計を立てていた家庭に生まれたMusk氏は、渡米して、PayPal創業に中心的人物として関わった。2002年にSpaceXを創業し、その数年後には電気自動車メーカーTeslaの初期投資家となり、現在は同社を経営している。
Musk氏のその他のプロジェクトとしては、「Neuralink」、The Boring Company、「SolarCity」などがある。同氏は、仮想通貨からポップ歌手のGrimesさんとの関係にいたるまでのあらゆる話題に関する、挑発的ともいえるツイートでも知られている。「しかし、すべてのジョークがウケるとは限らないのは、知ってのとおりだ」と、Musk氏はTIMEに認めている。
Musk氏と「Person of the Year」は米国時間12月13日、Twitterのトレンドトピックになった。多くのTwitterユーザーが同氏を祝福したが、選出に疑問を呈したり、これを機会にMusk氏を非難するユーザーもいた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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